近所のガキどもに「春日~っ!」と呼ばれている「のりお」です。
さて、モンゴルで一緒に戦った「KTM525EXC-R」とか、仕様とか装備品とか、良かった点とか、悪かった点とかを分析したいと思います。
![P102017[1]](http://blog-imgs-27.fc2.com/i/l/o/ilovefreeride/200909102225232cds.jpg)
◆車体
良かったのはやはり軽量ハイパワーで足回りが良い事。
私の場合640ADVとの比較しか出来ないのですが、前回と違った点は走りのポテンシャルが各段に違う事。結構なギャップに突っ込もうが、砂のピストに突っ込もうが、振られはするものの、ちゃんと真っ直ぐに走っていく。
空気圧が高いが接地感が高い、制動距離が短い、ちゃんと曲がる。
つまり、安全性が高いので、安心してペースを上げられる。
悪い点は、路面のショックがダイレクトに体に負担になる事。
サスセッティングはノーマルよりもやや固めにしていたが、案外底付きする位のストロークをするので、弱める訳には行かない。
これは軽量車の宿命としか言いようが無いのですが、モンゴルにこの車両をチョイスするには、これを覚悟する必要がある。
640ADVの良さも今回の体験で良く判った。わりと重量のあるADVは疲れないし、何より耐久性はおりがみつき、しかし砂や泥やガレといった悪路になると極端に走れなくなる。
一長一短、マシン選びはなんとも難しい。
しかし、また行くとしたら多分525をチョイスすると思う。
今回ちょっと思ったのは乗ったことは無いが「HP2」がベストバイクなのではないか・・・なんて、わかんないけどw
◆リアの5Lタンク。
フロントの25Lは閉じておいて、リアの5Lから使っていたのですが、大体50kmで空っぽになり、その度にリアのコックを閉じて、フロントのコックを開くと言う作業をしていました。
慣れないと面倒だし、走りながらだと危険。
でも全開走行で燃費は10km/L。前後合わせて29Lなら航続距離は290Km。
今回必要だった最低航続距離は280Kmだったので、10Kmの余裕しか無かった事になる。
525で25Lタンクのみで走っている方が多かったが、どうだったのだろう?
T63の130という幅のタイヤでも、僅かに干渉していたが、たいしたダメージにはなっていなかった。
燃料が多いという事は、重量アップに伴い、操作性、安定性がダウンするが、長い航続距離は精神的な余裕を与える。
この5Lタンクは、まともな状態で帰ってきた事が無いと評判のタンクだったが、今回取り付け方をプロにお任せしたのと、大きなダメージを与えなかった事で実績ができた。
280Kmの航続が必要なら、次回もリアタンクをチョイスするだろう。ただ、フロントからリアへの切り替えコックを、もっと安全でイージーな物に工夫したい。

ボルドバートルは何ℓ?
◆シート
皆さんご存知の前オーナーの仕様の王様のシートなのですが、TBI位のラリーならベスト。しかし、モンゴル位の長距離となると、もうちょっと改良したいところ。
理想なのは、やはり640ADVのようなシート。足つきは殆ど関係無いので、ADVのシートのような形と素材で、後方を絞ったような形で、前方チェックカード入れと、後方にチューブやタイダウンベルトが収納出来るようなポケットが欲しい。
4日目位で、もうお尻がどうでも良くなってきたw
◆ハンドル・グリップ
ハンドルの位置はいわゆるノーマルな位置。
今回シッティング7:スタンディング3という割合のライディングだったので、特に問題はなかったのですが、10~20mm位置を上げて、スタンディングの比率を上げれば、ちょっとだけ楽だったかもしれない。でも、特に問題を感じたわけではないので、これで良かったのかもしれない。
グリップは今回ノーマルのくたびれた奴をそのまま使用したのですが、手に合わない新品グローブとで、ちょっとだけ嫌な感じだったw
アクセルを開けているのに「あれっ?なんで回転が上がらないんだ!?」と思って、グリップを握りなおすと、振動で徐々に閉じていっていた、なんて事があるw
使用した事が無いのですが、EXCにはスポンジグリップが必要かもしれない。
今度試してみよう。この最悪なグローブを捨ててw
◆車載装備
とにかく、重い装備品はなるべく身に着けたくない。今までは体力に物を言わせて全部担ぐ派だったが、これは1番良くない。
今回の車体につけていた物は。
「予備レバーLR・タイヤレバー1本・フロントチューブ1本・ラチェットタイダウンベルト2本」
残りの装備はデイバッグへ。
「工具一式・タイヤレバー1本・救急セット・非常食・キャメルバック(水3L)・などなど・・・。
大体5Kg位のものを背負っている。
これではまともにスタンディングは出来無いし(今回座りが多かったのはこの為)ライディングに支障をきたすは、お尻は痛くなるは、肩はコルは、疲れるはで、良いことは何も無い。
そこで欲しいのが、工具入れ付のアンダーガード。
これに工具やチューブといった重いものを重心の低い所に移動できる。
それと、ポケットが沢山有って、キャメルバックが収納できて、ネックブレイスが中にちゃんと入るラリージャケット。
水や小物やランチパック、すべてをジャケットに振り分けてデイバックは担がない。
これで行って帰ってくる程の違いが出ること間違いなし。
マシンが何キロ増しになるか判らないが、必要だと思う。
◆ギア比
15:48でぴったりだったと思う。どこでも不満は出なかった。
ゴビハイウェイで最高速145km/h出たが、まだ回りきっていない感じで、向こうのガソリンでキャブセッティングを高地仕様にすれば、もうちょっと出ると思う。
530でギア比15:47で同じところを120km/hしか出なかったと言う人もいました。何故だろう?
次回はキャブセッティングを少しいじっていきたい。
◆ナビゲーション機器
マップケースは不具合が出るものは今後避けたいw
ICOは2機有った方が何かと良いかも。
位置的には今回低いかなと思っていたが、慣れてしまえば問題は無かった。
しかし、スタンディングでは完全に見ることは出来ない、せめてICO位は確認できたほうが良いかもしれない。
理想は前方に高くだと思うが、これは好みやライディングのしかたで変わるのし、高い位置への搭載は強度の問題や重量増しの問題や視認性(路面とナビ)の問題もあるので、難しい所ではある。
◆GPS
GPSは前回使用した同じものを使ったのですが、今回も雨の日も風の日も、壊れることも無く最後まで仕事をこなしてくれました。
でも、次回はボルドの使っていたあのでかい奴が良いな~w
◆ライト・電装
今回これにトラブルが出ました。
EXCはハーネス類をしっかりした物に引き換えしたい。
トラブルが出た所は、端子に1mm位しかカシメがしてなかった。
ライトは夜間走る事が殆ど無いので、信頼性の高いハロゲンがベストかもしれない。
しかし、もしもという事があるので、明るいに越した事は無い。
◆タイヤ
フロントMT21 リアT63のゴールデンコンビw
ベストかもしれないw
空気圧パンパンならなんでも一緒のような気もするが、リアもMT21でも良かったかな。
空気圧F2.5 R2.0で何度か強いリム打ちをしたがパンクする気がしなかった。
そう問題はパンク。釘を拾ってしまったら、ノーマルだろうがウルトラヘビーだろうが一緒。
ムースも捨てがたいがトラブルが怖いし、交換作業という問題も出てくる。
ここのチョイスは難しいので、後々考えていこう。
◆その他
3000エソで10年物のツーリングテントのチャックが壊れて、夜中に大量の糞転がしみたいな虫が入ってきて襲われた。安くて軽くて小さくて設営が簡単で思い出いっぱいのテントだが、さすがに限界かもしれない。
ほぼ10年物のウエアーのチャックが壊れてヒヤヒヤだった。
防寒着類を忘れてカッパでしのいだ。
ナイフは持っていて今回役にたったが、スプーンやフォークが付いているとなおさら良いと思った。
ゴーグルレンズは高いものが良い。
きりが無いのでこの辺にしておこうw
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